正解:エ
各選択肢の解説
アBPR
誤り。BPRは業務の進め方を根本から見直し、抜本的に作り直す手法です。 どちらも仕事の流れを変えますが、BPRは一度に大きく再設計するのに対し、 問題文は現場で小さな改善を積み重ねて続ける取組で、進め方が違います。
イシックスシグマ
誤り。シックスシグマは品質のばらつきを統計的に測って減らし、不良を極めて少なくする 手法です。改善を続ける点は似ていますが、狙うのは不良とばらつきです。 手待ちや運搬、作りすぎといった「むだ」を減らすのは別の考え方です。
ウFA(ファクトリーオートメーション)
誤り。FAは生産工程をコンピュータで制御する機械で自動化することです。 問題文の工場は自動機を入れても工程間のむだが残ったので、機械化だけでは足りず、 工程全体の流れを見直す取組に進んでいます。
エリーン生産方式
正解。価値を生まない作業をむだとして洗い出し、工程全体で取り除き続ける考え方です。 トヨタ生産方式を研究し、一般化したものとして知られます。
理解を深めるために
ぜい肉をそぎ落とし続ける
リーン(lean)は「ぜい肉のない、引き締まった」という意味です。 一度のダイエットで終わらせず、日々の習慣を少しずつ変えて体を締め続けるように、 リーン生産方式は価値を生まない作業をむだとして洗い出し、工程全体で取り除き続ける 生産の考え方です。トヨタ生産方式を米国の研究者が調べ、他の業種や企業でも使えるよう 体系化・一般化したものとして広まりました。
なぜ「一部の工程」では足りないのか
むだは工程と工程のあいだに潜んでいます。
- 前の工程が速くなっても、次の工程で部品が待たされれば手待ちのむだが残る
- 必要以上に作れば、置き場への運搬と在庫のむだが増える
- だから一部の機械を速くするより、工程全体の流れを見て改善する
見直しは一度で終わりではなく、現場が改善を繰り返します。 必要な分だけ作るJITやかんばん方式は、この取組を支える柱や手段にあたります。
混同しやすいものとの違い
| 用語 | 何を狙い、どう進めるか |
|---|---|
| リーン生産方式 | 工程全体のむだを、改善の積み重ねで取り除き続ける |
| BPR | 業務の進め方を、一度に根本から作り直す |
| シックスシグマ | 品質のばらつきを統計的に減らし、不良をなくす |
| FA | 生産工程を機械で自動化する。むだ取りとは別の軸 |
「むだ」「工程全体」「継続的な改善」がそろえばリーン生産方式、 「根本から抜本的に」ならBPR、「ばらつき」「不良率」ならシックスシグマです。