正解:ア
各選択肢の解説
ア工場の加工や組立て、搬送などの工程を、コンピュータで制御する機械で自動化すること。
正解。人が手で行っていた生産の作業を、産業用ロボットや自動搬送装置などに 任せることです。自動化する対象が「工場の生産工程」である点が要点です。
イパソコン上で人が繰り返している定型の事務作業を、ソフトウェアで自動化すること。
誤り。これはRPAの説明です。どちらも「人の作業を自動化する」ので混同しがちですが、 RPAが扱うのはパソコン上の事務作業で、動くのはソフトウェアです。 FAは工場で実際に物を作る機械を動かします。
ウ現実の工場の設備や動きを仮想空間に再現し、変更したときの効果を試算すること。
誤り。これはデジタルツインの説明です。工場とコンピュータの組合せなので似て見えますが、 デジタルツインは仮想空間で試すための写しです。 FAは現実の機械そのものを自動で動かす点が違います。
エビルの空調や照明、エレベーターなどの設備をまとめて監視し、自動で制御すること。
誤り。これはビルディングオートメーション(BA)の説明です。同じ「オートメーション」 ですが、対象は建物の設備です。FAは工場の生産工程を対象とし、 何を自動化するかで区別します。
理解を深めるために
工場の「手作業」を機械に任せる
自動車工場の映像で、ロボットアームが次々に車体を溶接していく場面を見たことがあると思います。 あれがFAの典型です。FAは、工場の加工・組立て・検査・搬送といった生産の工程を、 コンピュータで制御する機械で自動化することを指します。
なぜ工場を自動化するのか
- 同じ作業を同じ精度で繰り返せるので、品質が安定する
- 夜間や休日も動かせ、生産量を増やしやすい
- 重い物の運搬や危険な作業から人を離せる
具体的には、産業用ロボット、NC工作機械(数値制御で動く加工機)、無人搬送車などを コンピュータで制御してつなぎます。どれも現実の物を加工したり運んだりする機械です。
混同しやすいものとの違い
「〇〇を自動化する」「コンピュータで制御する」という言い方は多くの用語に出てきます。 区別の手がかりは、何を対象にしているかです。
| 用語 | 自動化・再現する対象 |
|---|---|
| FA | 工場の生産工程(現実の機械) |
| RPA | パソコン上の定型の事務作業(ソフトウェア) |
| デジタルツイン | 現実の設備や動きを写した仮想空間の模型 |
| BA | ビルの空調・照明・エレベーターなどの設備 |
問題文に「工場」「生産工程」「ロボット」があればFA、 「パソコン上の事務作業」ならRPAと見分けます。