問題 11★☆☆

内部監査の説明として、最も適切なものはどれか。

正解:エ

各選択肢の解説

  1. ア監査法人などの外部の専門家が、株主や投資家のために企業を監査する。

    誤り。これは外部監査の説明です。どちらも「企業を監査する」点は同じなので混同しがちですが、 監査する者が組織の外部にいて、外部の利害関係者に向けて意見を示すのが外部監査です。

  2. イ法令の定めにより、すべての企業が毎年受けなければならない監査である。

    誤り。これは法定監査についての誤解です。内部監査は法令が一律に義務付けるものではなく、 経営者が自社の必要に応じて置く仕組みです。義務の有無は、誰が行うかとは別の軸です。

  3. ウ業務を担当する部門が、自部門の業務の状況を自ら点検して確認する。

    誤り。これは現場の自己点検です。社内で行う点は内部監査と同じですが、 自分の仕事を自分で確かめても客観的な評価にはなりません。 内部監査は、監査対象から独立した部門が行います。

  4. エ組織内の独立した監査部門が、経営者のために業務や管理の状況を評価する。

    正解。内部監査は、組織の中にいながら監査対象の部門からは独立した者が、 経営者に向けて業務や管理の状況を評価し、改善につなげる監査です。

理解を深めるために

内部監査は「経営者のための社内の目」

社長がすべての部門の仕事を自分の目で確かめることはできません。 そこで、どの部門の業務にも直接関わらない監査部門を社内に置き、 代わりに各部門を見て回ってもらいます。これが内部監査です。

監査部門は結果を経営者に報告し、問題があれば改善を促します。 「会社の外の人に見せるため」ではなく、「経営者が会社を良くするため」に行うのが特徴です。

なぜそうなっているのか

  • 実施するのは組織の内部の者だが、監査対象の部門からは独立している
  • 報告先は経営者(や取締役会)で、社内の改善に役立てることが目的
  • 法令が一律に義務付けているものではないため、範囲や時期は組織が決められる

同じ「社内の人が確かめる」でも、担当部門が自分の業務を点検するのは自己点検です。 自分の仕事を自分で評価しても見落としや甘さが残るため、監査とは区別されます。

混同しやすいものとの違い

用語 誰が行うか 誰のためか
内部監査 組織内の独立した監査部門 経営者
外部監査 監査法人など組織の外部の専門家 株主・投資家など外部の関係者
自己点検 業務を担当する部門自身 その部門

法定監査かどうかは「法令の義務があるか」という別の軸で決まります。 試験で内部監査を問われたら、「社内だが対象部門から独立」「経営者に報告」の2点で見分けましょう。

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