正解:ア
各選択肢の解説
ア用件と期限を先に書き、これまでの経緯は必要な部分だけを引用して伝える。
正解。読む側の時間と手間を減らす配慮が、ネチケットの中心にある考え方です。 何をいつまでにしてほしいかが冒頭にあれば、相手は長い履歴を読み返さずに 引き受けられるかどうかを判断できます。
イ気付いた時点で深夜でも送り、返信があるまで繰り返しメンションする。
誤り。相手の生活時間を考えずに催促を重ねる行為です。チャットの通知は相手の 端末を鳴らします。急ぐなら、緊急時の連絡手段と返信の期限をあらかじめ取り決めて おくほうが、相手にも自分にも無理がありません。
ウ重要さが伝わるよう、文の全体を大きな文字と連続した感嘆符で強調する。
誤り。文全体を大文字や強調で書くのは、ネット上では「叫んでいる」と受け取られ、 威圧的な印象を与えます。強調は本当に必要な一か所に絞り、重要さは言葉と 期限の明示で伝えるほうが確実に届きます。
エ相手から個人宛に届いた返事を、断らずに全社の公開チャンネルへ転載する。
誤り。これはマナー以前に、無断転載として相手の信頼やプライバシーを損なう 行為です。個人宛のやり取りを公開の場へ移すときは、内容が業務上のものであっても 本人の了解を取るのが原則です。
理解を深めるために
ネチケットは「画面の向こうに人がいる」前提の作法
ネチケットは network と etiquette を合わせた言葉で、ネットワーク上でのやり取りの 作法を指します。法律で決まっているわけではありませんが、守らないと誤解や対立を 生み、業務ではそのまま仕事の遅れになります。
文字だけのやり取りで起きること
- 声の調子や表情が伝わらないので、短い断定は冷たく読まれやすい
- 通知は相手の時間を奪う。送る側の都合と受け取る側の都合は一致しない
- 書いたものは残り、転送されうる。口頭の会話とは残り方が違う
依頼の場面では、結論を先に、経緯は必要な分だけが基本です。長い履歴をそのまま 貼るのは「読んで察してほしい」という丸投げになり、相手の作業を増やします。
よく挙げられるネチケットの例
| 場面 | 望ましいふるまい |
|---|---|
| 依頼・連絡 | 用件と期限を先に書き、引用は必要な部分だけにする |
| 送信の時間帯 | 相手の勤務時間を考え、催促は回数と手段を決めておく |
| 強調の仕方 | 全体を大文字・感嘆符で書かず、必要な一か所に絞る |
| 受け取った内容 | 個人宛のやり取りを無断で公開の場に転載しない |
試験では「どれがマナーに沿うか」を場面で問われます。判断に迷ったら、 受け取る側の手間と気持ちがどう変わるかを基準に選びます。