問題 18★☆☆

実際には起きていない製品事故を、報道機関の記事そっくりの見出しと体裁で伝える 投稿がSNSに現れ、多くの人が本物の記事だと思って転送した。このような情報を 表す用語として、最も適切なものはどれか。

正解:ア

各選択肢の解説

  1. アフェイクニュース

    正解。ニュース報道の形式を借りて事実でない内容を伝え、受け手に本物の記事だと 思わせる情報です。見出しが強く目を引くほど転送が速く、後から訂正が出ても それが同じ速さで広がらないところに怖さがあります。

  2. イデジタルタトゥー

    誤り。いったん公開した情報が転載を重ねて完全には消せなくなる性質を、入れ墨に たとえた言葉です。広まった投稿が残り続ける点で関わりはありますが、指している のは情報が消せないことであって、内容が事実かどうかではありません。

  3. ウヘイトスピーチ

    誤り。人種や国籍、性別などの属性を理由に、特定の集団をおとしめたり排除を あおったりする言動です。ネット上の有害な情報という点は共通しますが、問われて いるのは内容が差別的かどうかで、事実でない記事を装うことではありません。

  4. エエコーチェンバー

    誤り。似た意見の人どうしが閉じた輪の中で発信し合い、同じ主張が増幅されて 多数派のように感じられる状態です。虚偽の情報が無批判に広まる土壌にはなり ますが、指すのは情報そのものではなく、情報の広がり方です。

理解を深めるために

記事の形をした作り話

人は、文章の中身を一字ずつ吟味するより先に「見た目」で信用します。日付、見出し、 記者名らしき署名、報道機関のロゴに似たマーク。この体裁がそろっているだけで、 本物の記事として受け取られてしまいます。フェイクニュースは、この思い込みを 利用して事実でない内容を流す情報です。

なぜ速く広がるのか

  • 驚き・怒り・不安をかき立てる見出しほど、確かめる前に共有されやすい
  • 「知らせてあげたい」という善意の転送が、結果として拡散を手伝う
  • 訂正記事は面白くないので、誤りが広まった範囲までは届かない

対策がファクトチェックです。発信元をたどり、官公庁や当事者の発表といった 一次情報に当たって真偽を確かめてから扱います。確かめられないうちは、転送も 引用もしないのが安全側の判断です。

混同しやすいものとの違い

用語 何を指すか
フェイクニュース 報道の体裁を装って流される、事実でない情報
ヘイトスピーチ 属性を理由に集団をおとしめる差別的な言動
デジタルタトゥー 公開した情報が消せずに残り続ける性質
エコーチェンバー 同質な輪の中で同じ意見が増幅される状態

試験では「情報の中身の話か、広がり方の話か、消せなさの話か」で切り分けます。 記事らしい体裁と内容の虚偽が書かれていれば、フェイクニュースです。

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