正解:イ
各選択肢の解説
ア誤情報(ミスインフォメーション)
誤り。内容が誤っているのに、発信者がそれを誤りだと気づかないまま広めてしまう 情報です。虚偽であることが前提なので、内容が事実である今回は当てはまりません。 害を与える意図がない点でも場面と合いません。
イ悪意ある情報(マルインフォメーション)
正解。内容は事実でありながら、他人に害を与える目的で公開・利用される情報です。 私的な事柄の暴露や、文脈を切り離した拡散がこれにあたります。真偽ではなく、 何のために出したかで悪質さが決まる類型です。
ウ偽情報(ディスインフォメーション)
誤り。人をだます意図をもって作られ、意図的に広められる虚偽の情報です。害を 与える意図がある点は今回と共通しますが、内容が虚偽であることが前提です。 事実を悪用した場合とは、真偽の点で分かれます。
エヘイトスピーチ
誤り。人種や国籍、性別などの属性を理由に、特定の集団をおとしめたり排除を あおったりする言動です。今回は集団の属性への攻撃ではなく、特定個人の私的な 事柄を暴いた行為なので、区分が違います。
理解を深めるために
真偽と意図の2本の軸で分ける
ネット上の問題ある情報は、「内容が事実か」と「害を与える意図があるか」の 2つを組み合わせて分類します。この分け方を知っていると、場面から迷わず選べます。
- 内容が誤り × 意図なし → 誤情報(ミスインフォメーション)
- 内容が誤り × 意図あり → 偽情報(ディスインフォメーション)
- 内容は事実 × 意図あり → 悪意ある情報(マルインフォメーション)
設問は内容が事実だと明示しており、目的は同僚を困らせることでした。よって 3つ目にあたります。
事実なら問題ない、とはならない
悪意ある情報がやっかいなのは、「うそは言っていない」と言い張れてしまうところです。 病歴や住所、過去の私的なやり取りは、事実であっても本人の同意なく公開してよい ものではありません。文脈を切り落として一部だけを流し、印象を操作する手口も 同じ類型に入ります。
混同しやすいものとの違い
| 用語 | 内容の真偽 | 害を与える意図 |
|---|---|---|
| 悪意ある情報 | 事実 | あり |
| 偽情報 | 誤り | あり |
| 誤情報 | 誤り | なし(思い違い) |
| ヘイトスピーチ | 問わない | 属性への攻撃そのもの |
試験では「内容は事実だが」「困らせる目的で」といった一文が見分けの合図です。 真偽だけで判断すると、悪意ある情報を取りこぼします。