問題 20★★★

退職した元社員が、在職中に知った同僚の持病を、その同僚を困らせる目的で本人に 無断でSNSに公開した。書かれた内容そのものは事実である。この投稿された情報の 分類として、最も適切なものはどれか。

正解:イ

各選択肢の解説

  1. ア誤情報(ミスインフォメーション)

    誤り。内容が誤っているのに、発信者がそれを誤りだと気づかないまま広めてしまう 情報です。虚偽であることが前提なので、内容が事実である今回は当てはまりません。 害を与える意図がない点でも場面と合いません。

  2. イ悪意ある情報(マルインフォメーション)

    正解。内容は事実でありながら、他人に害を与える目的で公開・利用される情報です。 私的な事柄の暴露や、文脈を切り離した拡散がこれにあたります。真偽ではなく、 何のために出したかで悪質さが決まる類型です。

  3. ウ偽情報(ディスインフォメーション)

    誤り。人をだます意図をもって作られ、意図的に広められる虚偽の情報です。害を 与える意図がある点は今回と共通しますが、内容が虚偽であることが前提です。 事実を悪用した場合とは、真偽の点で分かれます。

  4. エヘイトスピーチ

    誤り。人種や国籍、性別などの属性を理由に、特定の集団をおとしめたり排除を あおったりする言動です。今回は集団の属性への攻撃ではなく、特定個人の私的な 事柄を暴いた行為なので、区分が違います。

理解を深めるために

真偽と意図の2本の軸で分ける

ネット上の問題ある情報は、「内容が事実か」と「害を与える意図があるか」の 2つを組み合わせて分類します。この分け方を知っていると、場面から迷わず選べます。

  • 内容が誤り × 意図なし → 誤情報(ミスインフォメーション)
  • 内容が誤り × 意図あり → 偽情報(ディスインフォメーション)
  • 内容は事実 × 意図あり → 悪意ある情報(マルインフォメーション)

設問は内容が事実だと明示しており、目的は同僚を困らせることでした。よって 3つ目にあたります。

事実なら問題ない、とはならない

悪意ある情報がやっかいなのは、「うそは言っていない」と言い張れてしまうところです。 病歴や住所、過去の私的なやり取りは、事実であっても本人の同意なく公開してよい ものではありません。文脈を切り落として一部だけを流し、印象を操作する手口も 同じ類型に入ります。

混同しやすいものとの違い

用語 内容の真偽 害を与える意図
悪意ある情報 事実 あり
偽情報 誤り あり
誤情報 誤り なし(思い違い)
ヘイトスピーチ 問わない 属性への攻撃そのもの

試験では「内容は事実だが」「困らせる目的で」といった一文が見分けの合図です。 真偽だけで判断すると、悪意ある情報を取りこぼします。

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