正解:ウ
各選択肢の解説
ア似た考えの利用者が集まる場で投稿が反響し合い、同じ主張が増幅されるから。
誤り。これはエコーチェンバーの説明です。視野が狭まる結果はよく似ていますが、 狭めているのが自分で選んだ交友関係か、サービス側の選別かが違います。設問は 利用者が何も選んでいないので、こちらではありません。
イあらかじめ定めた条件に合うサイトへの接続を、管理者や事業者が遮断するから。
誤り。これはフィルタリングの説明です。名前は似ていますが、目的は有害な情報 から利用者を守ることで、遮断の条件も管理者が明示的に決めます。誰も遮断を 指示していないのに視野が狭まるのがフィルターバブルです。
ウ閲覧履歴から推薦アルゴリズムが表示を選び、合わない情報が届かなくなるから。
正解。サービスは利用者が長く見てくれそうな動画を優先して並べます。その結果、 関心から外れた情報が自動的にふるい落とされ、利用者の周りに見えない膜(バブル) ができます。本人は選別されたことに気づけません。
エ利用者が特定の配信者を非表示に設定し、その投稿が表示されなくなるから。
誤り。これはミュートやブロックによる、利用者自身の明示的な操作です。何を 見ないかを本人が決めている点で、設問の「設定を変えていない」と合いません。 自覚のないまま偏るところがフィルターバブルの問題です。
理解を深めるために
見えない膜は、親切心でできている
推薦アルゴリズムは、利用者が過去に見た動画、最後まで見た動画、高く評価した動画を 手がかりに「次も気に入りそうなもの」を選びます。設計としては親切です。ところが その裏側で、関心から外れた情報は静かに後ろへ送られます。こうして利用者の周りに できる見えない膜がフィルターバブルです。
なぜ本人は気づけないのか
- 落とされた情報は画面に出ないので、「見ていないもの」を数えようがない
- 表示されたものだけを見て、世の中はこういう話題ばかりだと感じてしまう
- 反応しやすい内容ほど優先されるため、偏りは使うほど強まる
対策は、検索や購読を使って意識的に別の立場の情報に触れること、推薦の根拠になる 閲覧履歴を消せるサービスなら定期的に見直すことです。
混同しやすいものとの違い
| 用語 | 誰が情報を絞っているか |
|---|---|
| フィルターバブル | サービスの推薦アルゴリズムが自動で選別する |
| エコーチェンバー | 利用者が同質な相手を選んで集まり、意見が反響する |
| フィルタリング | 管理者や事業者が条件を決めて有害サイトを遮断する |
| ミュート・ブロック | 利用者本人が相手を指定して非表示にする |
試験では「おすすめ表示」「閲覧履歴に応じて」と書かれていればフィルターバブル、 「自分でフォローした」と書かれていればエコーチェンバーです。