正解:イ
各選択肢の解説
ア1コマあたりの画素が増え、標識の文字まで細かく写るようになる。
誤り。これは解像度を上げたときに起こることです。フレームレートは1コマの 細かさではなく、1秒間に何コマ記録するかを決める設定なので、 1枚1枚の画像のきめ細かさは30fpsのときと変わりません。
イ1秒あたりのコマ数が増えて動きがなめらかになり、データ量も増える。
正解。fpsは1秒間に記録するフレーム(静止画)の枚数です。60fpsでは30fpsの 2倍の枚数を残すので、速く動く車の動きが飛び飛びになりにくくなります。 その分、同じ時間の映像でもデータ量は増えます。
ウ画質を保ったまま1コマあたりのデータ量が小さくなり、容量を節約できる。
誤り。これはH.265のような効率のよい符号化方式に変えたときの効果です。 同じ見え方をより少ないデータで表す工夫であり、 1秒間に何コマ残すかを決めるフレームレートとは役割が別です。
エ同じ容量のメモリカードで、これまでより長い時間を録画できる。
誤り。逆になります。1秒あたりのコマ数が増えれば1秒分のデータ量も増えるため、 同じ容量なら記録できる時間はむしろ短くなります。なめらかさと記録時間は 引き換えの関係にあると考えてください。
理解を深めるために
動画は、静止画をぱらぱらめくったもの
動画データの正体は、少しずつ違う静止画の連続です。この1枚1枚をフレームといい、 1秒間に何枚表示するかを表すのがフレームレート(単位はfps=frames per second)です。 ぱらぱら漫画をゆっくりめくると動きがぎこちなく、速くめくるとなめらかに見えるのと同じで、 値が大きいほど動きが自然になります。
その代わり、30fpsから60fpsにすれば1秒分の枚数は2倍になります。 記録するデータ量も増えるので、同じ容量のメモリカードに残せる時間は短くなります。 スポーツ中継や車載カメラのように速い動きを扱う場面では高いフレームレートが選ばれ、 動きの少ない映像では低めに抑えて容量を節約します。
動画の設定は3つの軸で考える
| 用語 | 中身 |
|---|---|
| フレームレート | 1秒あたりのコマ数。動きのなめらかさを決める |
| 解像度 | 1コマあたりの画素数。1枚の画像の細かさを決める |
| 符号化方式(MPEG・H.265) | 映像データの表し方。同じ画質をより少ない量で表す |
| フレーム | 動画を構成する1枚1枚の静止画 |
H.265はMPEG系の後継にあたる符号化方式で、同じ画質ならより小さいデータで済みます。 「なめらかさ=フレームレート」「細かさ=解像度」「効率=符号化方式」と対応づければ、 設定の名前が並んでも取り違えません。