問題 25★★☆

電子ピアノで弾いた曲を記録し、後から1音だけ弾き直したり、 曲全体をギターの音色に差し替えたりしたい。 記録に使う形式として最も適切なものはどれか。

正解:イ

各選択肢の解説

  1. アWAV

    誤り。WAVは音の波形をそのまま(多くは非圧縮で)記録する形式です。 音質が良いので編集向きに思えますが、記録されているのは鳴った音そのもので、 どの鍵盤を押したかの情報はなく、音色の差し替えはできません。

  2. イMIDI

    正解。MIDIは音そのものではなく、音の高さ・長さ・強さ・楽器の種類といった 演奏の情報を記録します。楽譜に近いデータなので、1音の修正も音色の変更もできます。

  3. ウMP3

    誤り。MP3は音の波形を、人の耳に聞こえにくい成分を省いて小さくする 非可逆圧縮の形式です。音楽配信などで広く使われますが、 録音された音を記録している点はWAVと同じで、演奏の中身は取り出せません。

  4. エFLAC

    誤り。FLACは音の波形を、元に戻せる形で圧縮する可逆圧縮の形式です。 音質を落とさずにWAVより小さくできますが、中身は波形のままなので、 後から楽器の音色だけを差し替えることはできません。

理解を深めるために

MIDIは「録音」ではなく「楽譜」

WAV・MP3・FLACは、どれも鳴った音をマイクで録ったような音の波形を記録します。 いわば演奏会の録音テープです。これに対してMIDIは演奏の指示を記録します。 「この高さの音を、この強さで、この長さだけ、ピアノの音色で鳴らす」という 楽譜のようなデータです。

なぜMIDIなら音色を差し替えられるのか

MIDIのデータには音そのものは入っていません。再生するときは、 受け取った指示どおりに機器やソフトウェアの音源が音を作り出します。

  • 楽器の種類を指示し直せば、同じ演奏をギターの音色で鳴らせる
  • 1音分の指示を書き換えれば、弾き直しと同じ効果が得られる
  • 音の波形を持たないので、データ量がとても小さい

逆に、再生する音源によって聞こえ方が変わる点や、 人の声のように演奏指示で表せない音は記録できない点が特徴です。

混同しやすいものとの違い

形式 記録しているもの 圧縮
MIDI 演奏の情報(音の高さ・長さ・強さ・楽器) ―(波形を持たない)
WAV 音の波形 多くは非圧縮
MP3 音の波形 非可逆圧縮
FLAC 音の波形 可逆圧縮

「音質」や「ファイルの大きさ」を問われたら波形の3形式を圧縮の違いで比べ、 「演奏を編集したい」「楽器を変えたい」とあればMIDIを選びます。

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