正解:ウ
各選択肢の解説
アOJT
誤り。職場で実際の業務を行いながら、上司や先輩が仕事のやり方を教える 育成の進め方です。学ぶ場所と方法を表す言葉なので、K社の学び直しをOJTで 行うこともあります。何のために学ぶのかを示す用語ではありません。
イアダプティブラーニング
誤り。学習者一人ひとりの理解度や解答の履歴に応じて、教材や出題を個別に 最適化する学習方法です。学ばせ方の工夫を指す言葉で、学ぶ目的が新しい職務 への移行かどうかは問いません。K社の計画の狙いとは層が違います。
ウリスキリング
正解。事業や技術の変化によって新しく生まれた職務に就くため、これまで 持っていなかった知識や技能を身につけ(させ)ることです。今の仕事の 習熟ではなく、別の仕事への移行が目的である点が特徴です。
エOff-JT
誤り。職場を離れ、集合研修や社外セミナーでまとめて学ぶ育成の進め方です。 K社がAIの知識を外部研修で学ばせればそれはOff-JTですが、それは手段の 呼び名であって、職務を変えるための学び直しそのものを指しません。
理解を深めるために
「今の仕事がうまくなる」学びと「別の仕事に移る」学び
同じ「学ぶ」でも、狙いは二通りあります。
- 今の職務をもっとうまくこなせるようにする学び
- これまでとは別の職務に就けるようにする学び
後者がリスキリングです。デジタル化で業務のやり方そのものが変わり、 これまでの職務が減る一方で新しい職務が生まれる。 そこで人を入れ替えるのではなく、今いる従業員に学び直してもらって 新しい職務へ移ってもらう、という発想から広まりました。
OJT・Off-JT とは「層」が違う
リスキリングとOJT・Off-JTは、対立する概念ではありません。
- リスキリング … 何のために学ぶか(新しい職務に就くため)
- OJT・Off-JT … どこで・どうやって学ぶか(職場の中か外か)
ですからリスキリングを社外研修(Off-JT)で進めることも、 新しい職場に配属して実務の中(OJT)で進めることもあります。 問題文が目的を語っているのか手段を語っているのかで読み分けます。
紛らわしい用語の整理
| 用語 | 何を指すか |
|---|---|
| リスキリング | 事業の変化に対応し、新しい職務に必要な知識・技能を身につける |
| OJT | 職場で実際の業務を通じて仕事のやり方を教える |
| Off-JT | 職場を離れ、研修などでまとめて学ぶ |
| アダプティブラーニング | 理解度に応じて教材や出題を個別に最適化する |
なお、社会人がいったん仕事を離れて学校などで学び直すことはリカレント教育と 呼ばれ、企業が事業の都合で行うリスキリングとは主体が異なります。 試験では「これまでと異なる職務」「配置転換」「事業の変化に合わせて」といった 言葉が出てきたらリスキリングを疑ってください。