正解:イ
各選択肢の解説
アOJT
誤り。日常の業務の中で、上司や先輩が実際の仕事をやって見せ、 手順やコツを教えながら能力を高めていく育成方法です。 教える側が答えを示す点が、問いかけで引き出すやり方と異なります。
イコーチング
正解。指導する側が答えを与えるのではなく、質問を投げかけて相手の中に ある考えや気づきを引き出し、自分で決めた行動へ導く手法です。 設問の課長は解決策を示さず、本人に答えを出させています。
ウメンタリング
誤り。直属の上司以外の経験豊富な社員が、業務からキャリアや悩みまで 幅広く相談に乗り、継続的に支える関係を指します。誰が支えるかが軸で、 答えを教えるか引き出すかを区別した言葉ではありません。
エOff-JT
誤り。職場を離れて行う集合研修やeラーニングなど、 日常業務から切り離した場で知識を体系的に学ぶ育成方法です。 設問は日常の面談の場面であり、研修の形態を尋ねてはいません。
理解を深めるために
答えを渡すか、引き出すか
コーチングは、指導する側が正解を教えない育成手法です。 「どうすればよいと思うか」と問いかけ、相手が自分の言葉で答えを出すのを待ちます。 自分で決めた行動なので納得感が高く、実行に移りやすいのが利点です。
逆に、手順や知識のようにまだ本人の中に無いものは引き出せません。 新人に業務手順を覚えさせる場面では、教えるやり方のほうが早く確実です。 コーチングが向くのは、知識はあるのに動けていない人や、 考えを整理すれば前に進める人に対してです。
似た言葉との切り分け
| 用語 | どんな関わり方か |
|---|---|
| コーチング | 問いかけて本人の答えを引き出し、目標達成を支援する |
| メンタリング | 上司以外の先輩がキャリアや悩みまで継続的に相談に乗る |
| OJT | 日常業務の中で上司・先輩が仕事のやり方を教える |
| Off-JT | 職場を離れた研修で知識を体系的に学ぶ |
試験での見分け方
問題文に「教えずに」「問いかけて」「本人に気づかせる」が出てきたらコーチング、 「直属の上司以外」「長期にわたり相談相手になる」ならメンタリング、 「実務をやりながら」ならOJT、「集合研修」ならOff-JTと読み分けます。
コーチングとメンタリングはどちらも対話による支援なので混同しやすいのですが、 コーチングは関わり方の手法、メンタリングは誰がどこまで支えるかという 関係を指した言葉だと押さえると整理できます。