正解:ア
各選択肢の解説
アタレントマネジメント
正解。社員が持つ能力や経験の情報を組織全体で把握し、 適所への配置、育成、登用へ計画的につなげる人材活用の考え方です。 C社は蓄積した情報を選抜と育成の判断材料にしています。
イHRテック(HRTech)
誤り。採用や評価、労務などの人事業務にIT・AIを活用する技術の総称です。 設問の仕組みも道具としてはHRテックに含まれますが、 問われているのは何のために人材情報を使うかという考え方です。
ウリテンション
誤り。処遇や職場環境、キャリア支援を整えて、在籍する人材の離職を 防ぎ定着させる取組です。人材情報の活用が定着につながることは ありますが、狙いは引き止めであって配置や育成ではありません。
エ目標管理制度(MBO)
誤り。社員が上司と相談して自ら目標を設定し、期末にその達成度で 評価される仕組みです。個人の目標と評価を扱う制度なので、 全社の人材情報を配置や育成に生かす話とは対象が違います。
理解を深めるために
誰が何をできるかを、会社が把握しておく
新しい事業を始めるとき、必要な経験を持つ社員が社内にいても、 その情報が所属部署の中にしか無ければ見つけられません。 タレントマネジメントは、社員一人ひとりの能力と経験を組織の情報として扱い、 配置・育成・登用の判断に使えるようにする考え方です。
典型的には次のような使い方をします。
- 必要なスキルを持つ社員を全社から検索して、プロジェクトに集める
- 重要ポストの後任候補をあらかじめ複数用意し、計画的に経験を積ませる
- 本人の希望と現在のスキルの差を見て、研修や異動を組み立てる
人事情報システムが給与計算や勤怠など手続きのための仕組みであるのに対し、 タレントマネジメントは活用のための仕組みだという違いがあります。
近い用語との切り分け
| 用語 | 何を指すか |
|---|---|
| タレントマネジメント | 人材情報を把握し、配置・育成・登用に生かす考え方 |
| HRテック(HRTech) | 人事業務にIT・AIを活用する技術の総称 |
| リテンション | 在籍する人材の離職を防ぎ、定着を図る取組 |
| 目標管理制度(MBO) | 本人が目標を設定し、達成度で評価される仕組み |
試験での見分け方
「スキルや経歴を一元管理して適材適所に生かす」と書かれていれば タレントマネジメント、「人事業務にAIやクラウドを使う」ならHRテック、 「辞めさせないための施策」ならリテンションです。
タレントマネジメントとHRテックは、目的と手段で層が違う点に注意してください。 タレントマネジメントシステムはHRテックの一例なので、 両方が選択肢にあるときは、問題文が狙いを聞いているのか 道具を聞いているのかで判断します。