問題 31★★☆

E社の社内学習システムは、社員の解答履歴から理解度を判定し、 つまずいた分野では基礎の教材を、正答が続く分野では応用問題を出して、 社員ごとに学ぶ順序と内容を変えている。この学習方法はどれか。

正解:イ

各選択肢の解説

  1. アリスキリング

    誤り。事業の変化で新たに必要となった職務に就くため、 知識やスキルを学び直すことです。何のために学ぶかを表す言葉で、 どのように学ばせるかという方法を指してはいません。

  2. イアダプティブラーニング

    正解。学習者の理解度や解答の傾向に合わせて、教材の内容や難易度、 進む順序を一人ひとりに合わせて変える学習方法です。 E社の仕組みは解答履歴から次に出す教材を決めています。

  3. ウタレントマネジメント

    誤り。社員のスキルや経歴を組織で把握し、配置・育成・登用に 生かす人材活用の考え方です。育成に関わる点は共通ですが、 対象は人材情報の活用であって、教材の出し分けではありません。

  4. エHRテック(HRTech)

    誤り。採用・評価・労務など人事業務にIT・AIを活用する技術の総称です。 設問のシステムも道具としてはこれに含まれますが、 問われているのは学ばせ方の名前であり、技術分野の名前ではありません。

理解を深めるために

一人ひとりに合わせて出題を変える

集合研修では、全員が同じ教材を同じ順序で学びます。 分かっている人には退屈で、ついていけない人には速すぎるという問題が残ります。

アダプティブラーニング(適応学習)は、学習者の解答履歴や理解度を システムが判定し、次に何を学ばせるかを個別に変える方法です。 間違いが多い分野は前の単元に戻し、正答が続く分野は飛ばして先へ進めます。 学習ログの蓄積とAIによる分析が実用化を後押ししました。

企業研修で使われる理由は、社員ごとに前提知識がばらばらだからです。 必要なところだけを学べるので、学習時間を業務の合間に収めやすくなります。

似た用語との切り分け

用語 何を表すか
アダプティブラーニング 理解度に応じて教材や難易度を個別に変える学習方法
リスキリング 新しい職務に就くために学び直すこと(学ぶ目的)
タレントマネジメント 人材情報を把握し、配置・育成・登用に生かす考え方
HRテック(HRTech) 人事業務にIT・AIを活用する技術の総称

試験での見分け方

「理解度に応じて」「一人ひとりに合わせた教材」と書かれていれば アダプティブラーニングです。

リスキリングとは層が違うことに注意してください。 リスキリングは何のために学ぶか、アダプティブラーニングはどう学ばせるかを 指した言葉なので、リスキリングの手段としてアダプティブラーニングを使う、 という関係が成り立ちます。両方が選択肢にあるときは、 問題文が目的を述べているか、学び方の仕組みを述べているかで判断します。

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