問題 30★☆☆

受注量が落ち込んだD社は、従業員を解雇せずに雇用を守るため、 一人当たりの労働時間と賃金を減らし、仕事を従業員どうしで 分け合うことにした。この取組を表す用語はどれか。

正解:ウ

各選択肢の解説

  1. アリスキリング

    誤り。事業の変化で新たに生まれた職務に就くために、 必要な知識やスキルを学び直すことです。仕事の中身を変える話で、 今ある仕事の量を分け合う話ではありません。

  2. イワークライフバランス

    誤り。仕事と生活の調和がとれた状態を目指す考え方です。 労働時間の見直しを伴う点は似ていますが、狙いは個人の生活の充実で、 会社が雇用を維持するための仕事量の配分とは目的が違います。

  3. ウワークシェアリング

    正解。一人当たりの労働時間を短縮して仕事を分け合い、 雇用の維持や雇用機会の拡大を図る取組です。 D社は労働時間を減らす代わりに解雇を避けています。

  4. エリテンション

    誤り。処遇や職場環境を改善し、在籍する人材の離職を防いで 定着させる取組です。人を手放さない点は似ていますが、 狙いは有能な人材の引き止めで、仕事量の配分ではありません。

理解を深めるために

仕事を分けて、雇用を守る

ワークシェアリングは、一人当たりの労働時間を短くして、 その分の仕事を他の人と分け合う考え方です。 一人分の賃金は減りますが、働ける人の数を保てるのが狙いです。

使われ方は大きく二つあります。

  • 雇用維持型 … 不況期に解雇を避けるため、全員の労働時間を減らして仕事を分ける
  • 雇用創出型 … 短時間勤務の枠を増やし、育児・介護中の人や高齢者の就業機会を広げる

後者は多様な働き方を認める取組として、テレワークや短時間正社員制度と 組み合わせて語られることもあります。

混同しやすい用語との違い

用語 何を変えるか
ワークシェアリング 労働時間を短縮し、仕事を分け合って雇用を保つ
リテンション 処遇・環境を整えて人材の離職を防ぐ
リスキリング 新しい職務に就くために知識・スキルを学び直す
ワークライフバランス 仕事と生活の調和がとれた状態を目指す

試験での見分け方

問題文に「労働時間を短縮」「仕事を分け合う」「雇用を維持」がそろって出てきたら ワークシェアリングと判断できます。

紛らわしいのは、どれも「人を大事にする施策」に見える点です。 何を動かしているかを見てください。ワークシェアリングは時間と仕事量、 リテンションは処遇と環境、リスキリングは本人のスキル、 ワークライフバランスは仕事と生活の比重を動かしています。

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