問題 32★★☆

F社は今年度の経営計画に売上目標を定め、毎月末に実績を目標値と照合して、 達成率を算出している。ある月は達成率が80%にとどまった。 この毎月末の活動は、PDCAのどの段階に当たるか。

正解:ウ

各選択肢の解説

  1. アPlan(計画)

    誤り。目標を定め、達成するための手順や担当を決める段階です。F社では年度の 初めに売上目標を置いた時点がこれに当たります。設問が問うているのは目標を 決めた後の月末の活動なので、段階が一つ前にずれています。

  2. イDo(実行)

    誤り。決めた計画に沿って実際に業務を行い、結果を記録する段階です。日々の 営業活動そのものがこれに当たります。実績という記録は残りますが、それを 目標と突き合わせて良し悪しを判断するところまでは含みません。

  3. ウCheck(評価)

    正解。実績を計画と比べ、どれだけ達成できたかを測る段階です。ここで事実を つかんでおかないと、差がどこで生じたのかも、次に何を直すべきかも 決められません。

  4. エAct(改善)

    誤り。評価を受けて手を打ち、やり方を変えたり次の計画に反映したりする 段階です。F社がこの後「訪問件数を増やす」と決めればそれに当たりますが、 達成率を出した時点ではまだ処置に入っていません。

理解を深めるために

測って初めて「直すところ」が分かる

PDCAは、計画(Plan)・実行(Do)・評価(Check)・改善(Act)を順に回して 仕事の質を上げていく考え方です。体重を減らしたいときに、目標体重を決めて (P)、食事と運動を変えて(D)、毎週体重計に乗って比べて(C)、 減っていなければやり方を変える(A)のと同じ流れです。

CとAの境目

つまずきやすいのはCとAの切れ目です。

  • Check … 実績と計画を突き合わせ、どれだけ達成できたかを測るところ
  • Act … その結果を受けて、やり方を変える・次の計画に織り込む処置

「測った・比べた」で止まっていればCheck、「だから来月はこうする」と手を打てば Actです。差の原因を調べる作業をどちらに含めるかは説明が分かれるので、測定の話を しているのか処置の話をしているのかで読み分けるのが確実です。測っただけで処置を しないとPDCAは回らず、測らずに手だけ打つと効いたかどうかが分かりません。

四つの段階の役割

段階 やること
Plan 目標と、達成のための手順・担当を決める
Do 計画どおりに実施し、結果を記録する
Check 実績を計画と比べ、どれだけ達成できたかを測る
Act 評価を受けて処置し、次の計画に反映する

試験では、場面のどの部分を切り取っているかで段階を判断させます。 「比べた・測った」ならCheck、「変えた・見直した」ならActと 読み分けるのが手掛かりです。

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