正解:イ
各選択肢の解説
アデータセンターやPCなどIT機器の消費電力を減らす取組みに限られ、ITを使った業務の省エネは含まない。
誤り。IT機器そのものの省エネ(Green of IT)はグリーンITの半分にすぎません。 ITを使って社会や業務の環境負荷を減らす側面(Green by IT)を落とした、範囲を狭めすぎた説明です。
イIT機器自体の省エネに加え、ITを活用して社会や業務全体の環境負荷を減らすことも含む。
正解。IT機器の省電力化(Green of IT)と、Web会議やペーパーレス化などITの活用による 環境負荷の低減(Green by IT)の両面を含むのがグリーンITです。
ウ物品を調達する際に、価格や品質だけでなく環境負荷の小さい製品を優先して選ぶ。
誤り。これはグリーン購入の説明です。IT機器に限らず文房具や車両などあらゆる物品が対象で、 「何を買うか」の選び方の話です。ITの使い方で負荷を減らすグリーンITとは観点が違います。
エ排出した温室効果ガスを、植林や他所の削減活動への資金提供で埋め合わせる。
誤り。これはカーボンオフセットの説明です。出てしまった排出量を後から相殺する考え方で、 IT機器の省エネやITの活用によって排出そのものを減らすグリーンITとは手段が違います。
理解を深めるために
グリーンITは「ITを減らす」と「ITで減らす」の両面
グリーンITは、ITと環境負荷の関係を2つの向きから捉える考え方です。
- Green of IT:IT機器そのものの環境負荷を減らす(サーバの省電力化、データセンターの冷却効率の改善、仮想化による台数削減など)
- Green by IT:ITを使って社会や業務の環境負荷を減らす(Web会議で出張を減らす、ペーパーレス化、物流の最適化など)
なぜ2つの側面があるのか
IT機器は電力を消費するので、それ自体が環境負荷の発生源です。データ量の増加に伴い、 データセンターの電力消費は年々大きな問題になっています。一方で、ITは人やモノの移動、紙の消費を 減らす道具にもなります。ITを「減らすべき負荷」としてだけ見ると、後者の効果を見落とします。 両方を合わせて考えるのがグリーンITです。
混同しやすいものとの違い
| 用語 | 中身 |
|---|---|
| グリーンIT | IT機器の省エネ+ITの活用による環境負荷の低減 |
| グリーン購入 | 調達時に環境負荷の小さい物品を優先して選ぶ(対象はあらゆる物品) |
| カーボンオフセット | 出た排出量を他所の削減や吸収で埋め合わせる |
| カーボンフットプリント | 製品の一生分の排出量をCO2換算で表示する |
試験では「IT機器の省エネだけ」と範囲を狭めた選択肢がよく紛れ込みます。 ITの活用で社会全体の負荷を減らす側面まで含んでいるかを確かめて選びましょう。