問題 65★★☆

H社の人事部は、応募書類の一次選考をAIで支援し、社員の評価や異動の履歴を クラウド上で分析して配置の検討に役立てている。このように、人事の業務に AIやクラウドなどの技術を取り入れて効率化や判断の高度化を図ることを表す用語として、 最も適切なものはどれか。

正解:エ

各選択肢の解説

  1. アRPA

    誤り。RPAは、人がパソコンで繰り返す定型の操作をソフトウェアのロボットに代行させる技術です。 「業務をITで効率化する」点が似ていますが、部門を問わない操作の自動化であり、 人事という領域に特化した言葉ではありません。評価データを分析して配置を考えるのも範囲外です。

  2. イBPO

    誤り。BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)は、給与計算などの業務処理を まとめて外部の専門企業に委託することです。人事業務の効率化策としては同じ候補に挙がりますが、 外に任せる手段であり、自社で技術を取り入れる問題文の取組みとは方向が違います。

  3. ウアダプティブラーニング

    誤り。アダプティブラーニングは、学習者の理解度に応じて教材や難易度を個別に変える学習方法です。 ITを使う人材育成の手法なので混同しやすいですが、対象は「学ぶ人」の学習であり、 採用や配置といった人事業務全体を扱う言葉ではありません。

  4. エHRテック

    正解。HR(人事)とテクノロジーを組み合わせた言葉で、採用・評価・配置・育成などの 人事業務にAIやクラウド、データ分析を活用する取組みやそのサービスを指します。

理解を深めるために

人事の仕事に「テクノロジー」を掛け合わせる

HRテックは、Human Resources(人事)とTechnology(技術)を組み合わせた造語です。 これまで紙の書類や担当者の勘に頼っていた人事の仕事を、AIやクラウドで支えます。

たとえば次のような使い方があります。

  • 応募書類をAIが読み、一次選考の候補を絞り込む
  • 勤怠・評価・研修履歴をクラウドに集約し、どの部署に誰が向いているかを分析する
  • 社員アンケートの結果から、離職の兆しがある部署を早めに見つける

「効率化の手段」で整理する

人事業務を楽にする方法は1つではありません。何を使って、どこを変えるかで用語が分かれます。

  • 技術を自社の人事業務に取り入れる → HRテック
  • 部門を問わず、パソコンの定型操作を自動化する → RPA
  • 業務そのものを外部に任せる → BPO

HRテックは「人事」という領域で使う技術を指す点がポイントです。 RPAを給与計算の入力作業に使うことはありますが、RPAという言葉自体は人事に限りません。

混同しやすいものとの違い

用語 何をするか
HRテック(HRTech) 人事業務にAI・クラウド・データ分析を活用する
RPA 部門を問わず、パソコンの定型操作をソフトウェアロボットで自動化する
BPO 業務処理を外部の専門企業にまとめて委託する
アダプティブラーニング 学習者ごとに教材や難易度を変える学習方法

試験では「人事」「採用」「評価」と「AI」「データ」が同じ文に並んでいればHRテックです。 委託ならBPO、領域を限らない操作の自動化ならRPAと見分けます。

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