正解:ア
各選択肢の解説
ア1教科の少人数で始め、授業ごとに生徒の感想を聞いて翌週の進め方を直していく。
正解。行動例「新しい取組や改善を、失敗を許容できる範囲の小さいサイクルで行い、 顧客・ユーザーのフィードバックを得て反復的に改善している」に当たります。 小さく始める、利用者の声を聞く、すぐ直す、の3つがそろっています。
イ1教科の少人数で始め、学期の終わりまでは内容を変えずに続けてから結果を評価する。
誤り。範囲を小さくした点は合っていますが、学期末まで直さないため、周回が 一度しか回りません。途中で分かった問題も放置されます。小さく始めることと、 短い間隔で直し続けることは、両方そろって初めて反復になります。
ウ講師どうしで議論を重ね、起こりうる問題への対策を固めてから全教科で一斉に始める。
誤り。事前の準備を厚くして一度に始める進め方です。想定が外れたときの影響が 全教科に及び、利用者の反応を見て直す機会も後回しになります。起こる問題を 机上で出し切れない新しい取組ほど、小さく試して確かめます。
エ1教科の少人数で試し、担当講師の手応えが良ければ、そのまま全教科に広げる。
誤り。小さく試してはいますが、広げるかどうかを講師自身の手応えで決めています。 行動例が求めるのは、顧客・ユーザー、ここでは生徒からのフィードバックです。 提供する側の感覚だけでは、受ける側にとっての課題は見えません。
理解を深めるために
3つの条件がそろって初めて「反復」になる
反復的なアプローチの行動例には、次の3つの要素が含まれています。
- 失敗を許容できる範囲で小さく始める
- 顧客・ユーザーからフィードバックを得る
- それを受けて短い間隔で直し続ける
どれか1つが欠けると、見た目は似ていても反復的なアプローチにはなりません。 この問題の誤答は、それぞれがどれか1つを欠いた形になっています。
なぜ3つとも必要なのか
- 小さくなければ、外れたときの損失が大きく、気軽に試せない
- 利用者の声を聞かなければ、何を直せばよいかは提供側の推測になる
- 間隔が長ければ、直す回数が減り、学びが次に生きるまで時間がかかる
オンライン指導は、教室での授業と勝手が違い、何がうまくいかないかを事前に すべて見通すことはできません。だからこそ、試しながら確かめる進め方が合います。
始め方による違い
| 始め方 | 欠けている要素 |
|---|---|
| 少人数で始め、毎回感想を聞いて翌週直す | なし |
| 少人数で始め、学期末まで変えない | 短い間隔で直すこと |
| 対策を固めてから全教科で一斉に始める | 小さく始めること |
| 講師の手応えで全教科に広げる | 利用者からのフィードバック |
試験では、「小さく」「利用者の声」「繰り返し直す」の3つがすべて入っているかを確かめると、 紛らわしい選択肢を切り分けられます。