正解:ウ
各選択肢の解説
ア社内で効果が確かめられて使い方の手順が固まるまでは、自分の担当分は従来どおり一から手で書き続ける。
誤り。慎重に見えますが、変化を受け入れるかどうかを周囲の結果に委ねています。 効果を確かめる側に自分が加わらなければ、手順が固まったときには遅れを取ります。 行動例は「自ら主体的に学んでいる」ことを求めています。
イ上司には新しい運用に従っていると報告しつつ、実際は生成AIの下書きを使わずに従来の書き方を続ける。
誤り。形の上では受け入れたように見せていますが、行動も知識も何も変わっていません。 表立って反対するより気付かれにくいぶん、組織としても何がうまくいっていないのかが 分からなくなります。変化を受け入れたことにはなりません。
ウ下書きの作り方を自分で試して身につけつつ、事実の確認や社内の表現の基準に照らした点検は自分の役割として続ける。
正解。「変化を受け入れ、適応するために自ら主体的に学んでいる」と、「既存の価値観の 尊重すべき点を認識しつつ、新たな行動様式を身につけている」の両方の行動例に対応します。 長年の経験が生きる点検の仕事は残し、新しい道具の使い方を自分から覚えています。
エ生成AIが文章を書く以上、自分の経験はもう役に立たないと考え、出力された下書きをそのまま発表に使う。
誤り。新しい道具を使ってはいますが、これまで培った事実確認や表現の判断まで手放しています。 行動例は既存の価値観の「尊重すべき点を認識しつつ」新しいやり方を身につけることです。 変化に合わせることは、過去の強みを捨てることではありません。
理解を深めるために
新しい道具は自分から覚え、長年の目利きは手放さない
腕のよい料理人の店にフードプロセッサーが入ったとします。使い方を自分で覚えて 下ごしらえを任せつつ、味見と盛り付けの判断は料理人が続ける。これが一番よい店の姿です。 道具を拒むのも、味見までやめるのも、店の味を落とします。
この項目が求めている行動
シラバスの行動例は2つあります。
環境や仕事・働き方の変化を受け入れ,適応するために自ら主体的に学んでいる。
自身や組織がもつ既存の価値観の尊重すべき点を認識しつつ,環境変化に応じた 新たな価値観,行動様式,知識,スキルを身につけている。
- 受け入れる:変化を先送りしたり、形だけ従ったりしない
- 自ら学ぶ:手順が与えられるのを待たず、自分で試す
- 残すべき点を見極める:過去の経験を丸ごと捨てない
選択肢の行動を並べると
| 行動 | 何が足りないか |
|---|---|
| 自分で試して覚え、点検の役割は続ける | 不足なし(両方の行動例に合致) |
| 手順が固まるまで従来どおり書く | 変化を受け入れ自ら学ぶ姿勢がない |
| 従っていると報告して実際は変えない | 変化を受け入れていない(形だけ) |
| 経験は役に立たないと考え出力をそのまま使う | 既存の価値観の尊重すべき点を見ていない |
誤答は「変わらない」側と「変わりすぎる」側の両方に置かれます。 新しいことを自分から学んでいるか、残すべきものを残しているか、の2点で見分けられます。