問題 33★★☆

新サービスの開発チームが、利用者の反応を見ながら短い周期で作り直す進め方に 変えることになった。チームが持つべきアジャイルマインドとして 最も適切なものはどれか。

正解:ウ

各選択肢の解説

  1. ア最初に決めた計画からずれないことを重視し、想定外の要望は次の開発の課題として記録だけしておく。

    誤り。計画どおりに進むこと自体を目的にした考え方です。アジャイルでも計画は立てますが、 それは学んだことを反映して繰り返し見直す前提のものです。ずれを例外として先送りすると、 せっかく得た利用者の反応が進め方に返ってきません。

  2. イ失敗を出さないことを最優先とし、実績のある進め方だけを選んで確実に成果を積み上げていく。

    誤り。慎重さ自体は悪くありませんが、実績のあるやり方だけに絞ると、分からないことを 確かめる機会がなくなります。アジャイルマインドでは、小さく試して早く気づくことを、 失敗をゼロにすることより重く見ます。

  3. ウ分からないことがあるのを前提とし、やってみて分かったことをチームで共有して進め方を直していく。

    正解。アジャイルマインドは、最初から正解は分からないという前提に立ち、やってみて得た 学びをチームで共有し、成果物だけでなく進め方そのものも直していく心構えです。 変化は避けるものではなく、起きるものとして扱います。

  4. エ各自が担当範囲の作業に集中できるよう分担を固定し、他のメンバーの作業には立ち入らないようにする。

    誤り。分担を固定して互いに立ち入らない進め方です。効率はよく見えますが、学んだことが チームに広がらず、担当者以外は状況が分からなくなります。アジャイルでは、分担も進め方も チームで見直しながら進めます。

理解を深めるために

正解が最初から分かっている前提を捨てる

初めて行く街で店を探すとき、出発前の地図だけで完璧な順路を決めるより、 歩いてみて「この通りは静かだ」と分かってから曲がり道を選んだほうが早く着きます。 アジャイルマインドは、この「やってみて分かったことで進み方を決め直す」姿勢を 仕事に持ち込む心構えです。

何を前提に置いているか

  • 分からないことがあるのが普通。作ってみて初めて分かることを見込んでおく
  • 得た学びは個人のものにせず、チームで共有して次の周回に活かす
  • 直す対象は成果物だけではない。進め方そのものも見直しの対象になる

計画や文書を作らないという意味ではありません。計画は立てたうえで、 学んだことを反映して何度でも見直せる形にしておく、というのが違いです。

関連する言葉の整理

言葉 指しているもの
アジャイルマインド 変化を前提に、学びながら進める心構え
アジャイルソフトウェア開発宣言 何により価値を置くかを示した宣言
アジャイルの原則 宣言の考え方を12項目に具体化したもの
スプリント 学びを得る周期を作るための固定期間

試験では「アジャイルらしい態度はどれか」という形で問われます。 計画の遵守や失敗の回避を最上位に置いた選択肢は、たいてい外れます。

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