正解:ア
各選択肢の解説
ア誰のどの困り事をどう解消するかと、何がどうなれば成功かを先に決め、小さく作って結果を確かめる。
正解。仮説検証は、作る前に「誰の」「どの課題を」「どう解決するか」を言葉にし、 成功と判断する目安まで決めてから、小さく試して確かめる進め方です。 外れたと分かること自体が次の判断材料になります。
イ比較機能をひととおり作り込んで公開し、しばらく使われ方を見てから続けるかどうかを判断する。
誤り。作ってから様子を見る進め方で、仮説検証とよく混同されます。確かめる前に大きく 作るため、外れたときの損失が大きく、何が効いたのかも分かりません。確かめる目安を 先に決めて小さく試すのが仮説検証です。
ウ同業他社のサイトに比較機能があるかを調べ、多くが備えているのであれば自社でも同様に用意する。
誤り。他社の状況は参考情報にはなりますが、自社の利用者が同じ課題を抱えている確認には なりません。同じ機能でも、利用者層や商品の性質が違えば効果は変わります。 確かめるべきは自社の利用者の反応です。
エ開発に詳しい担当者を集めて議論し、実現できる範囲が固まった時点で全社に導入を提案する。
誤り。実現方法の検討であって、効果があるかどうかの検証ではありません。作れることと 使われることは別の話です。仮説検証では、実現性より先に「その課題は本当にあるのか」を 利用者の反応で確かめます。
理解を深めるために
「当たっているか確かめる文」を先に書く
新しいメニューを出す飲食店が、いきなり全店に導入せず1店舗で期間を決めて出し、 注文数を見てから広げるのと同じ考え方です。仮説検証は、思いつきを 「確かめられる形の文」に直してから、小さく試して結果を見る進め方です。
仮説に書く4つのこと
- 誰の課題か(例:まとめ買いをする常連客)
- どの困り事か(例:似た商品の違いが分からず選ぶのに迷う)
- どう解決するか(例:並べて比べられる画面を出す)
- 何がどうなれば成功か(例:その画面を見た人の購入率が上がる)
4つ目があるので、結果を見て「当たった/外れた」を判断できます。 これが無いと、作った後にいくらデータを見ても解釈が分かれます。
似た進め方との違い
| 進め方 | 確かめる時点 |
|---|---|
| 仮説検証 | 作る前に目安を決め、小さく作って確かめる |
| 作ってから様子を見る | 作り込んだ後。外れたときの損失が大きい |
| 他社事例の横並び | 確かめていない。自社の利用者とは限らない |
| 実現性の検討 | 作れるかどうか。効果の確認ではない |
試験では「先に何を決めているか」で見分けられます。 成功の目安を作る前に置いている選択肢が仮説検証です。