正解:ア
各選択肢の解説
アAPIエコノミー
正解。自社の機能をAPIで公開すると、他社がそれを自分のサービスに組み込み、 つながった先で新しい価値や利用者が生まれます。この企業をまたいだ広がりを APIエコノミーと呼びます。
イマッシュアップ
誤り。これは複数のAPIやデータを組み合わせて、一つの新しいサービスを作る手法です。 APIを使う点が同じなので混同しやすいのですが、サービス一つの作り方を指す言葉で、 つながりによって広がる経済圏全体を指す言葉ではありません。
ウオープンデータ
誤り。これは国や自治体などが持つデータを、誰でも二次利用できる形で公開する取組です。 「外部に公開する」点が似ていますが、公開するのはデータそのものです。 自社の機能を他社のサービスに組み込ませて事業を広げる話ではありません。
エEDI
誤り。これは取引先どうしが、決まった形式の受発注や請求のデータをシステム間で 交換する仕組みです。企業間をつなぐ点は似ていますが、あらかじめ取り決めた相手との 取引の電子化であり、多数の他社がつながって広がる経済圏ではありません。
理解を深めるために
自社の機能を「部品」として貸し出し、つながった先で稼ぐ
APIは、あるソフトウェアの機能を、別のソフトウェアから呼び出すための窓口です。 電気のコンセントにたとえると分かりやすいでしょう。E社が決済機能というコンセントを 外に出しておけば、ネットショップも予約サイトも、自分で決済の仕組みを作らずに 差し込むだけで使えます。
差し込む相手が増えるほど、E社の決済は使われ、相手のサービスも便利になります。 一社だけでは生まれなかった価値が、つながりを通じて次々に生まれていく。 この広がりをAPIによる経済圏、APIエコノミーと呼びます。
なぜ企業はAPIを公開するのか
- 自社のサービスの価値が上がる — 他社のサービスに組み込まれるほど、利用される場面が増える
- 他社は開発の手間を省ける — 決済や地図、認証などを一から作らず、既にある機能を使える
- 新しい組合せが生まれる — 自社だけでは思いつかなかった使い方を、他社が見つけてくれる
一方で、外部から呼び出される窓口を開くことになるため、利用者の認証や 呼び出し回数の制限など、セキュリティの確保が欠かせません。
混同しやすいものとの違い
| 言葉 | 何を指すか |
|---|---|
| APIエコノミー | APIでサービスどうしがつながり、価値が広がる経済圏 |
| マッシュアップ | 複数のAPIやデータを組み合わせて一つのサービスを作る手法 |
| オープンデータ | 行政などが持つデータを誰でも使える形で公開する取組 |
| EDI | 決まった取引先とデータを決まった形式で交換する仕組み |
見分けるときは「手法か、取組か、経済圏か」を意識します。 一つのサービスの作り方ならマッシュアップ、企業どうしのつながりが生む広がり全体を指すならAPIエコノミーです。