問題 17★★☆

E社は新しい健康管理アプリを広めるため、流行に敏感で早い段階から自ら判断して 新製品を取り入れ、周囲から意見を求められることが多い層に先行して使ってもらい、 評判を広げたいと考えている。イノベータ理論で、この層に当たるものはどれか。

正解:ウ

各選択肢の解説

  1. アイノベーター

    誤り。これは誰よりも先に新しいものを試す冒険的な層で、全体の約2.5%です。 「早い」という点で混同しやすいのですが、好みが一般の人とかけ離れていることが多く、 周囲に評判を広げる影響力は大きくないとされます。

  2. イアーリーマジョリティ

    誤り。これは周囲の評判や実績を確かめてから採用する慎重な層で、全体の約34%です。 普及の本流を担う層ですが、自分から先に判断して周りに勧める側ではなく、 評判を「受け取る」側にあたります。

  3. ウアーリーアダプター

    正解。全体の約13.5%を占める初期採用者で、流行に敏感なうえ周囲への影響力が大きく、 オピニオンリーダーと呼ばれます。この層の評判が多数派への普及の鍵になります。

  4. エレイトマジョリティ

    誤り。これは新しいものに懐疑的で、周囲の多くが使い始めてからようやく採用する層で、 全体の約34%です。普及の後半に動く層なので、評判を広げる起点にはなりません。

理解を深めるために

新しいものを「いつ使い始めるか」で人を5つに分ける

スマートフォンが出たとき、発売日に行列に並んだ人もいれば、周りがみな持つまで 待った人、今もガラケーを使い続ける人もいます。新しい商品やサービスを 採用する時期の早さで消費者を分類したのが、ロジャーズが提唱したイノベータ理論です。

5つの層と割合

採用の早い順に、次の5つに分けます。

  • イノベーター(約2.5%) — 冒険的で、真っ先に試す
  • アーリーアダプター(約13.5%) — 流行に敏感で、周囲への影響力が大きい
  • アーリーマジョリティ(約34%) — 慎重で、評判を確かめてから採用する
  • レイトマジョリティ(約34%) — 懐疑的で、多くの人が使ってから採用する
  • ラガード(約16%) — 保守的で、最後まで採用しないこともある

ポイントは、最も早いイノベーターではなく、2番目のアーリーアダプターが オピニオンリーダーとされていることです。イノベーターは好みが一般の人と離れすぎていて、 「あの人が使っているなら」と周りを動かす力は弱いと考えられています。 そのため、普及を狙う企業はアーリーアダプターの評判づくりに力を入れます。

混同しやすいものとの違い

層 割合 特徴
イノベーター 約2.5% 冒険的。真っ先に試すが影響力は小さい
アーリーアダプター 約13.5% 流行に敏感。オピニオンリーダー
アーリーマジョリティ 約34% 慎重。評判を確かめてから採用
レイトマジョリティ 約34% 懐疑的。多数が使ってから採用

試験では「周囲への影響力」「オピニオンリーダー」という言葉が出たらアーリーアダプター、 「冒険的」「真っ先に」ならイノベーター、と特徴の言葉で見分けます。

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