正解:イ
各選択肢の解説
ア社外の開発者を集めてアイディアソンを開き、APIを使ったアプリの企画案を数多く出してもらう。
誤り。アイディアソンで得られるのは企画案までで、アプリは作られません。 案の幅は広がりますが、APIを実際に使ってみて初めて分かる使いにくさは見えてきません。 F社が確かめたい「実際に作れるか」には届きません。
イ社外の開発者を集めてハッカソンを開き、チームごとに短期間でAPIを使ったアプリを作ってもらう。
正解。ハッカソンは短期間で実際に動くものを作り上げるイベントです。 社外の開発者が実際にAPIを使って作るため、どんなアプリが作れるかと、 作る過程での使いにくさを同時に確かめられます。
ウ自社の開発部門だけでPoCを行い、APIが技術的に正しく動作するかを限られた範囲で確かめる。
誤り。PoCは実現性を小さく試して確かめる取組みで、手段としては近いものです。 しかし自社の開発部門だけで行うと、社外の開発者の力を借りるという条件を満たさず、 外部の人から見た使いにくさも拾えません。
エ社外の開発者にアンケートを送り、APIにどのような機能があれば使いたいかを回答してもらう。
誤り。社外の声を集める点は条件に合いますが、得られるのは「使うとしたら」という意見です。 実際にアプリを作ってもらうわけではないため、作れるものや 作る過程でつまずく点は確かめられません。
理解を深めるために
使ってもらわないと分からないことがある
新しい調理器具の使い勝手は、説明書を読んだりアンケートに答えたりしても分かりません。 実際に料理を作ってみて、初めて「ここが持ちにくい」と気づきます。 公開したAPIも同じで、外部の開発者に実際に使って作ってもらうのが一番の確かめ方です。
ハッカソンとは
ハッカソンは、ハック(Hack)とマラソン(Marathon)を組み合わせた言葉です。 技術者などがチームを組み、1〜2日程度の短い期間で、実際に動くソフトウェアなどを 作り上げて発表します。企業が自社のAPIやデータを公開し、社外の開発者を募って 開くことも多く、次のような効果が期待されます。
- 自社では思いつかない使い道のアプリが生まれる
- 作る過程で、APIの分かりにくい仕様や足りない機能が見つかる
- 社外の開発者との接点ができ、新しい事業につながる
混同しやすいものとの違い
| 取組み | 得られるもの | F社の目的に対して |
|---|---|---|
| アイディアソン | 企画案 | 作らないので、使いにくさは見えない |
| ハッカソン | 実際に動くもの | 社外の開発者が作るので、両方を確かめられる |
| PoC(自社のみ) | 実現性の確認結果 | 社外の視点が入らない |
| アンケート | 意見・要望 | 実際に作ってはいない |
アイディアソンとハッカソンは、成果物が「案」か「動くもの」かで見分けます。 場面設定の問題では、問題文の「実際に作る」「社外の力を借りる」といった条件を 一つずつ選択肢に当てはめて絞り込みます。