問題 16★★★

環境への配慮を掲げる企業が情報機器について行う次の取組みのうち、 グリーン調達に該当するものはどれか。

正解:エ

各選択肢の解説

  1. アサーバを仮想化して台数を減らし、データセンターの消費電力を下げる。

    誤り。これはグリーンITの取組みです。環境負荷を下げる点は同じですが、 対象はすでに持っている機器の使い方であり、買う物を選ぶ場面の話ではありません。 グリーン調達は、これから何を買うかを決める段階での判断です。

  2. イ業務用PCの電源設定を見直し、離席時に自動で省電力状態へ移行させる。

    誤り。これも買った後の運用でエネルギーを節約する取組みで、グリーンITに 当たります。同じPCを使い続けながら使い方を変えている点に注目してください。 調達は、その機器を購入する前の選定に関わる活動です。

  3. ウ使用済みのPCを処理業者に委託し、部品の再資源化を含めて適正に処分する。

    誤り。これは廃棄とリサイクルの段階の取組みです。環境への配慮ではありますが、 対象は使い終わった機器であり、購入する製品の選定基準ではありません。 機器の一生のうち、どの段階の話かで切り分けます。

  4. エPCの購入時に、消費電力が小さく再生材の利用が多い製品を優先して選定する。

    正解。グリーン調達は、環境への負荷が小さい製品やサービスを優先して 調達することです。買う物を選ぶ基準に環境の観点を入れている点が決め手で、 価格や性能だけで選ばないところに特徴があります。

理解を深めるために

「買い物かごに入れる前に決まる」

スーパーで、詰め替え用の洗剤や省エネ性能の高い家電をあえて選ぶ人がいます。 これは使い方を工夫しているのではなく、買う物そのものを選び分けている行動です。 企業が同じことを組織の仕組みとして行うのがグリーン調達です。

どの段階の取組みかで区別する

情報機器は「選んで買う → 使う → 捨てる」という流れをたどります。 環境への配慮はどの段階でもできますが、呼び名が違います。

  • 買う前 — 環境負荷の小さい製品を選ぶ基準を決める。これがグリーン調達
  • 使う間 — 台数の削減や電源管理で消費電力を下げる。これがグリーンIT
  • 捨てるとき — 適正な処理と再資源化に回す。廃棄・リサイクルの管理

同じ「環境にやさしい取組み」でも、出題では段階を入れ替えた選択肢が並びます。

混同しやすいものとの違い

用語 対象の段階 中身
グリーン調達 購入する前 環境負荷の小さい製品・サービスを優先して選ぶ
グリーンIT 使っている間 機器の使い方や運用で消費電力を下げる
廃棄・リサイクル 使い終わった後 適正処理と再資源化に回す

見分ける鍵は「これから買う物の選び方の話か」です。 すでに手元にある機器についての取組みなら、それは調達ではありません。

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