問題 18★★☆

表計算ソフトに、1件の販売を1行とした売上明細が数千行ある。各行には日付、支店、 商品、金額が入っている。この明細から支店別・商品別の売上合計表を作り、 集計の軸を月別などに入れ替えながら分析するのに適した機能はどれか。

正解:イ

各選択肢の解説

  1. ア並べ替え(ソート)

    誤り。これは指定した列の値の順に行を並び替える機能です。 支店ごとに行がまとまるので集計に近づいた気がしますが、 明細の行数はそのままで、合計を出す表は作られません。

  2. イピボットテーブル

    正解。明細を行と列の項目に振り分けて合計を出す機能で、 軸にする項目を差し替えるだけで、支店別から月別へと表を組み替えられます。

  3. ウフィルタ(抽出)

    誤り。これは条件に合う行だけを表示し、残りを隠す機能です。 特定の支店だけを見ることはできますが、抽出するだけで、 支店と商品を掛け合わせた合計表を作ることはできません。

  4. エ条件付き書式

    誤り。これは条件を満たすセルの色や書体を自動で変える機能です。 金額の大きい行を目立たせる用途には向きますが、 見た目を変えるだけで、値を集計する働きはありません。

理解を深めるために

明細を「軸」に振り分けて合計する

レシートが数千枚、箱に入っているところを想像してください。 「支店別・商品別にいくら売れたか」を知りたければ、支店ごとの列と商品ごとの行を持つ 集計表を用意し、レシートを1枚ずつ該当するマスに足し込んでいくはずです。

ピボットテーブルは、この作業を表計算ソフトが一瞬で行う機能です。 明細のどの項目を行に、どの項目を列に、どの項目を合計するかを指定すると、 クロス集計表ができあがります。

「ピボット」は軸を回すという意味

ピボット(pivot)は回転の軸という意味です。名前のとおり、作った表の軸を 自由に入れ替えられるのが最大の特徴です。

  • 行を「支店」から「月」に差し替えれば、月別・商品別の表になる
  • 合計を「件数」や「平均」に変えることもできる
  • 元の明細は書き換わらないので、何度組み替えてもやり直せる

数式を1つずつ組まなくても、切り口を変えながら傾向を探せる点が 分析の場面で重宝されます。

混同しやすいものとの違い

機能 何をするものか
ピボットテーブル 明細を行と列の項目に振り分けて集計し、軸を入れ替えられる
並べ替え 指定した列の値の順に、行の並びを変える
フィルタ 条件に合う行だけを表示し、残りを隠す
条件付き書式 条件を満たすセルの色や書体を自動で変える

並べ替え・フィルタ・条件付き書式は、どれも明細の行を1行ずつ扱うままです。 「合計表を作る」「軸を入れ替える」「支店別・商品別」という言葉が出てきたら、 ピボットテーブルだと判断してください。

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