問題 29★★★

会議資料の棒グラフで、2つの系列を赤と緑で塗り分けた。白黒で印刷したところ、 どちらもほぼ同じ濃さの灰色になり区別できなかった。白黒でも見分けられるように 色を選び直すとき、差をつけるべき色の性質として最も適切なものはどれか。

正解:ウ

各選択肢の解説

  1. ア色相

    誤り。色相は赤・緑・青といった色みの違いです。赤と緑はすでに色相が大きく異なるのに、 白黒では同じ灰色になりました。白黒印刷では色みの情報が失われるので、 色相の差をさらに広げても見分けられるようにはなりません。

  2. イ彩度

    誤り。彩度は色の鮮やかさの度合いです。鮮やかさの違いも色みに付随する情報で、 白黒にすると灰色の濃さにはほとんど表れません。鮮やかな赤とくすんだ赤でも、 明るさが同じなら似た灰色になります。

  3. ウ明度

    正解。明度は色の明るさの度合いで、白黒印刷で残るのはほぼこの明るさの情報だけです。 一方を明るい色、もう一方を暗い色にすれば、灰色の濃淡として見分けられます。

  4. エ解像度

    誤り。解像度(dpi)は印刷の細かさを表すもので、色の性質ではありません。 解像度を上げると輪郭はなめらかになりますが、2つの系列が同じ濃さの灰色になる という問題は解決しません。

理解を深めるために

白黒にすると残るのは「明るさ」だけ

カラーの資料を白黒で印刷すると、それぞれの色は灰色の濃淡に置き換えられます。 このとき手がかりになるのは、その色がどれだけ明るいか、つまり明度です。 赤と緑は見た目の色みがまったく違っても、明るさが近ければ同じような灰色になり、 区別がつかなくなります。

色の3属性で考える

色は、次の3つの性質(色の3属性)で言い表せます。

  • 色相:赤・黄・緑・青といった色みの違い
  • 明度:明るいか暗いか
  • 彩度:鮮やかか、くすんでいるか

白黒印刷では色相と彩度の情報がほぼ失われ、明度だけが濃淡として残ります。 そのため、白黒でも見分けたい要素には、明度に差のある色を組み合わせます。 たとえば「明るい黄緑」と「暗い赤」のように選べば、灰色の薄い・濃いとして区別できます。 色覚の特性によって赤と緑が見分けにくい人にも伝わりやすくなり、 色だけに頼らない表示としても有効です。

混同しやすいものとの違い

用語 表しているもの 白黒印刷で残るか
明度 明るさ 濃淡として残る
色相 色みの種類 ほぼ残らない
彩度 鮮やかさ ほぼ残らない
解像度 印刷や画像の細かさ 色の性質ではない

「白黒でも区別できるように」「コピーしても読めるように」という条件が出たら、 色相ではなく明度の差を問われていると考えるとよいでしょう。

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