問題 63★★☆

OODAループの4つの段階のうち、集めた情報を自社の状況や過去の経験に照らして 解釈し、いま何が起きているのかを判断する段階はどれか。

正解:ア

各選択肢の解説

  1. アOrient(状況判断)

    正解。Orientは観察で得た事実に意味づけをする段階です。同じ情報でも、自社の 強みや過去の経験に照らすことで「これは好機か脅威か」という判断になります。

  2. イObserve(観察)

    誤り。Observeは市場や顧客、競合の動きなど、外の事実をありのままに集める 段階です。情報を扱う点で似ていますが、集めるまでが観察で、それを解釈するのは 次の段階です。

  3. ウDecide(意思決定)

    誤り。Decideは状況判断を受けて、取るべき行動を選ぶ段階です。判断という言葉が 共通するため紛らわしいのですが、何が起きているかを見極めるのが前の段階、 どう動くかを決めるのがこの段階です。

  4. エAct(実行)

    誤り。Actは決めた行動を実際に行う段階です。PDCAにも同じ名前の段階がありますが、 PDCAのActは評価を受けた改善の処置で、OODAのActは決定した行動そのものの実行です。

理解を深めるために

見る・わかる・決める・動く

OODAループは、変化の激しい状況ですばやく動くための意思決定の回し方です。 Observe(観察)、Orient(状況判断)、Decide(意思決定)、Act(実行)の頭文字から 名付けられ、もとは戦闘機パイロットの判断を説明するために考えられました。

運転にたとえると、前の車のブレーキランプが点いたのを見るのがObserve、 「渋滞が始まったな」とわかるのがOrient、「減速しよう」と決めるのがDecide、 実際にブレーキを踏むのがActです。

なぜOrientが要なのか

同じ情報を見ても、受け取り方は人や組織によって違います。競合が値下げしたという 事実は、価格で勝負していない会社には小さな話で、価格で選ばれている会社には 大きな脅威です。この意味づけを担うのがOrientで、ここを誤るとその後の決定と 実行がすべてずれます。

  • Observe … 外の事実を集める(まだ解釈しない)
  • Orient … 自社の状況や経験に照らして意味を判断する
  • Decide … 取るべき行動を選ぶ
  • Act … 実行し、その結果をまた観察する

混同しやすいものとの違い

段階 何をするか
Observe(観察) 事実を集める
Orient(状況判断) 集めた事実を解釈し、状況を見極める
Decide(意思決定) 行動を選ぶ
Act(実行) 選んだ行動を行う

試験では「集める」「解釈する」「選ぶ」「行う」のどの動詞が書かれているかで段階を 見分けます。PDCAのActと名前が同じでも中身が違う点にも注意します。

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