正解:ア
各選択肢の解説
アOrient(状況判断)
正解。Orientは観察で得た事実に意味づけをする段階です。同じ情報でも、自社の 強みや過去の経験に照らすことで「これは好機か脅威か」という判断になります。
イObserve(観察)
誤り。Observeは市場や顧客、競合の動きなど、外の事実をありのままに集める 段階です。情報を扱う点で似ていますが、集めるまでが観察で、それを解釈するのは 次の段階です。
ウDecide(意思決定)
誤り。Decideは状況判断を受けて、取るべき行動を選ぶ段階です。判断という言葉が 共通するため紛らわしいのですが、何が起きているかを見極めるのが前の段階、 どう動くかを決めるのがこの段階です。
エAct(実行)
誤り。Actは決めた行動を実際に行う段階です。PDCAにも同じ名前の段階がありますが、 PDCAのActは評価を受けた改善の処置で、OODAのActは決定した行動そのものの実行です。
理解を深めるために
見る・わかる・決める・動く
OODAループは、変化の激しい状況ですばやく動くための意思決定の回し方です。 Observe(観察)、Orient(状況判断)、Decide(意思決定)、Act(実行)の頭文字から 名付けられ、もとは戦闘機パイロットの判断を説明するために考えられました。
運転にたとえると、前の車のブレーキランプが点いたのを見るのがObserve、 「渋滞が始まったな」とわかるのがOrient、「減速しよう」と決めるのがDecide、 実際にブレーキを踏むのがActです。
なぜOrientが要なのか
同じ情報を見ても、受け取り方は人や組織によって違います。競合が値下げしたという 事実は、価格で勝負していない会社には小さな話で、価格で選ばれている会社には 大きな脅威です。この意味づけを担うのがOrientで、ここを誤るとその後の決定と 実行がすべてずれます。
- Observe … 外の事実を集める(まだ解釈しない)
- Orient … 自社の状況や経験に照らして意味を判断する
- Decide … 取るべき行動を選ぶ
- Act … 実行し、その結果をまた観察する
混同しやすいものとの違い
| 段階 | 何をするか |
|---|---|
| Observe(観察) | 事実を集める |
| Orient(状況判断) | 集めた事実を解釈し、状況を見極める |
| Decide(意思決定) | 行動を選ぶ |
| Act(実行) | 選んだ行動を行う |
試験では「集める」「解釈する」「選ぶ」「行う」のどの動詞が書かれているかで段階を 見分けます。PDCAのActと名前が同じでも中身が違う点にも注意します。